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最新のカリオロジー(虫歯学)とは?
2022/03/17
歯に関する豆知識
虫歯(う蝕-うしょく-)は、口腔内に棲む細菌がつくり出す酸によって歯が溶かされる現象(脱灰-だっかい-)のことを言います。
歯の表面は硬いエナメル質に覆われています。
お口の中の最近が出す酸や飲食物(コーラ、チョコetc)などで口の中が酸性になると歯の表面はその酸によって溶かされ、エナメル質は軟らかくなります(脱灰)。しかし、しっかり歯みがきをしてお口を清潔に保ち、酸性になる飲食物を控えるなどすると、お口の中の唾液の作用で歯は再び硬さを取り戻すことができます(再石灰化)。私達のお口の中は食事と歯みがきという生活リズムの中で歯の表面は日々脱灰と再石灰化を繰り返しているのです。
ただ、歯みがきが正しく出来ていなかったり、食習慣が乱れたりすると脱灰が進み、表面のエナメル質に穴が空きます(エナメル質う蝕)。さらに生活習慣が改善されないと、脱灰はさらに歯の内部に進み、エナメル質の内側にある象牙質へと進んでいきます(象牙質う蝕)。象牙質にまで脱灰が進むと、歯みがきでは再石灰化が期待できなくなります。この段階になったら、なるべく早期に虫歯治療を受けることが必要になってきます。